医療技術による、様々な価値観の戦い

医療技術の進歩というものは、様々なものとの戦いです。一番身近な例で申し上げると、放射能もその一つです。皆さん、去年放射能が大量に漏れましたが、レントゲンを撮りたいと思いますでしょうか。おそらく、ほとんどの人は敬遠をすると思います。それは、そうですよね。ただでさえ被ばくの危険が懸念されているのですから、これ以上被ばくをしたくないと思う方が、自然というものです。ですが、ちょっと待ってください。今の平均寿命は何歳でしょうか。80歳を超えているのです。そして、ある程度年配の方は、昔の生活を思い出してみてください。昔の平均寿命は、そんなに長くなかったはずです。つまり、この平均寿命が伸びていることは、やはり医療技術の進歩により、発病による死亡確率が明らかに減っていることが、原因のひとつではないでしょうか。
昔は、風邪をひいただけで大事で、風邪をこじらせただけで色々と面倒な病気になってしまうケースが多かったものです。今は、とりあえず内科に行くだけである程度の処置が取れるため、延命には大きな役割を果たしているように思います。ところで、さっきの放射能の話ですが、医者はこういう背景もあって、医療的にレントゲンを撮るときには、レントゲンのリスクと延命効果を両天秤にかけます。つまり、結果として患者が良い方向に向かっていくことが、望ましいわけですから、天秤にかけた結果、レントゲンを撮る方が正しいということになるわけです。これも、戦いの一つですね。

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